一般の皆さまへ

BCGワクチンについて

BCGってなんの略?

「BCG」はフランス語で「Bacille de Calmette et Guérin」の略です。

開発者の名にちなんで、「カルメット(Calmette)とゲラン(Guérin)の菌(Bacille)」を略してBCGと呼ばれています。

BCGワクチンはどれくらい効果があるの?

結核の発病を予防する効果があります。

  • 結核の発病を約1/4に抑えます。
  • 小児の症状が重くなりやすい結核(結核性髄膜炎粟粒結核など)に対して特に効果があります。
  • 予防の効果は10~15年ほどつづきます。
※BCGワクチンによって結核に対する免疫ができる理由についてはQ&A Q1をご参照ください。
※BCG接種後に結核に対する免疫ができる時期についてはQ&A Q2をご参照ください。

BCGワクチンはなぜ注射じゃないの?

接種したところがなるべく目立たないようにするためです。

昔BCGワクチンは口から飲む方法で接種していましたが、あまり効果がないため、注射で接種するようになりました。しかし、注射ではどうしても接種したところの痕(あと)が目立つので、なるべく目立たないようにするために日本では「管針(かんしん)」という接種器具が開発されました。管針の形状と押し方から「ハンコ注射」と呼ばれていますが、正式には「経皮(けいひ)接種法」といいます。経皮接種法は日本独特の手法で、海外のほとんどの国では注射器を使った皮内接種法によるBCGワクチンの接種が行われています。