BCGワクチン接種の実際

BCGワクチンの接種時期

定期接種としてのBCGワクチン

BCGワクチンは生後1歳に達するまでに1回接種します。生後5月に達した時から生後8月に達するまでの期間が標準的な接種期間とされていますが、結核の発生状況等、市区町村の実情に応じて、もっと早い時期に行うこともできます。

長期にわたり療養を必要とする疾病にかかった場合

特別の事情*があることにより予防接種を受けることができなかったと認められるものについては、当該特別の事情がなくなった日から換算して2年を経過するまでの間(BCGワクチンは4歳まで)、当該特定疾病の定期接種の対象者とすることができます。

*:特別の事情

次の(ア)から(ウ)までに掲げる疾病にかかったこと(やむを得ず定期接種を受けることができなかった場合に限る。)
(ア)
重症複合免疫不全症、無ガンマグロブリン血症その他免疫の機能に支障を生じさせる重篤な疾病
(イ)
白血病、再生不良性貧血、重症筋無力症、若年性関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、潰瘍性大腸炎、ネフローゼ症候群その他免疫の機能を抑制する治療を必要とする重篤な疾病
(ウ)
(ア)又は(イ)の疾病に準ずると認められるもの
(注)
上記に該当する疾病の例は、別表(略)に掲げるとおりである。ただし、これは、別表に掲げる疾病にかかったことのある者又はかかっている者が一律に予防接種不適当者であるということを意味するものではなく、予防接種実施の可否の判断は、あくまで予診を行う医師の診断の下、行われるべきものである。
臓器の移植を受けた後、免疫の機能を抑制する治療を受けたこと(やむを得ず定期接種をうけることができなかった場合に限る。)
医学的知見に基づきア又はイに準ずると認められるもの